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経 絡 色 体 診 断 の 実 際 (2)

 治療穴が定まると、その経絡が、虚か実かを判定します。虚、実の判定方法は写真に示す方法で行います。経絡の流れに沿って探索棒を宛がってみて青いランプの設置されている部分が、流れの始まりの方向で診断部分の痛覚、緊張がほぐれた状態になったら虚症と診断します。 赤いランプが流れの始まりの方向で条件が満たされた場合実症となります。    
経絡経穴探索棒にはそういった2つの使用方法があります。
陽経の診断法は、陰経(主症)が決定し治療穴が定まると、陽経の診断を行います。陽経は主症となる陰経の経絡・経穴によって法則的に2経絡(手、足)の経絡を診断します。その診断法に二通りの診断方法があります。経絡色体治療法は、主経となる陰経の経絡が定まると、必ず陽経の2経絡(手の陽経、足の陽経)が法則的に付随してきます。
手の陽経の診断部位は、頸部(後頸部、側頸部)の筋及び皮下組織の状態を、
              
陰経の診断法と同様に診断します。解剖図・写真に示す位置方法で診断してください。手の陽経の経絡は、大腸経、三焦経、小腸経のいずれかの異常経絡を診断します。
足の陽経の診断部位は、膝関節の裏の委中あたりで、腓腹筋、内側頭の上部、中央部あたりの立てに走る靱帯の繊維に直角に弦をはじくように診断します
足の陽経の経絡は、膀胱経、胆経、胃経のいずれかの異常経絡を診断します。
以上の、診断法によって、〈陰経1経絡、1経穴〉=陽経(手の1経絡1経穴(足の1経絡1経穴)陽経2経絡2経穴、計3経絡3経穴が定まり、あらゆる病床に対応します。


《治 療 結 果 の 判 定 方 法》
経絡色体治療法で最も得意とするものは、施術後の結果を判定し、正確な診断、治療処置を行う方法を開発しまとめたことです。
私達治療家は、病床に対し治療処置は行うが、果たしてその治療処置が適切であったか否かを検証することを行わない傾向があります。正しい診断、治療処置が行われて始めて有効な病理効果を求めることが出来るのです。
経絡色体治療法は、誤診のチェックシステムを完成させ、出来るだけ正確で適切な治療結果を求める事の出来るシステムを完備しています。その方法をここに紹介いたします。
1、腹診のチェック、これは治療前の腹圧の診断で紹介していますが。
治療前の腹圧の状態と治療後の状態によって判断する方法と、写真に示すように治療後患者の側腹部を両手の四指でそっと押し当ててみます。側腹部の緊張が左右均等に柔らかくなるか接触によって違和感など亡くなっていると、陰経の診断と治療処置が適正にれている証となります。左右いずれかが緊張や違和感があった場合、誤診となりますので再度診断を行わなければなりません。
2,陽経のチェック、写真に示すように、大腿直筋上部外側あたりを筋繊維に対し直角になでてみます。
左右均等にゆるみや違和感等か内場合は陽経の診断、治療処置が適正に行われている証となります。
3,血圧測定器によるチェック、血圧測定器は必ず、水銀柱を使用します。測定器によって数値を診ることは大切なことですが、経絡色体治療法は、上腕動脈の脈音によって効果の判定を行うことが重要なことです。
最高血圧値の脈の始まる際の音、最低血圧の消える際の音の状態、最高血圧から最低血圧までの脈音の状態を診て誤診のチェックを行います。
血圧測定器で脈の状態を追求してゆくと、様々な奥の深い情報を提供してくれます。
経絡色体治療には最も重要な診断、治療のポイントを占めています。

診断方法の詳細は、定期研修会に参加し体験しながら習得してください。