主 症 ( 陰 経 ) の 診 断 の ポ イ ン ト


その1(胸部)

主症の診断における胸部診断のポイントを写真で説明します。

★左右の胸部を両手で見る場合
 
診断するとき、術者は患者の上腹部あたりに位置します。
それから、かがみ込んだり、後ろにそったりせず写真のように自然な姿勢をとって下さい。
また、いきなり強く胸部を押さえつけず、左右交互に優しく撫でるようにはじめて、それから、徐々に圧をかけながら見てゆくと左右の胸部の状態の違いがわかります。その時、両腕に無駄な力が入らないように気をつけて下さい。このとき、重心は右足にあります。(反対側からみた場合は重心も反対になります。)
 両手の置き方は、左写真のようになります。
 このとき、両腕の脇にゆとりを持たせるように心がけて下さい。

★左右の胸部を片手で見る場合
  
この時も、姿勢は両手の場合と同じです。
交互に胸部に触れ、それぞれの筋の状態を把握します。
このとき、写真のように患者の手を持ってやると患者の緊張が和らぎ診断しやすくなります。

診断筋が判明したら、下の写真のようにみます。(この場合、患者の左手に立って診断しているところです。)
手首の角度、胸部への指先の入り方に注意してみて下さい。また、指はゆっくりと動かして下さい。
この時、指先だけで見るのではなく上体を捻るような感覚で、“腰で見る”ということがポイントです。
 右胸部の場合  左胸部の場合

胸部をみるときの大きなポイントはやはり、姿勢です。
自然体で、どこにも余分な力が入っていない姿勢が基本です。そのことが指先だけでみるのではなく腰でみるということを理解していただけると思います。つまり、重心がブレずにみれるということです。
左の写真を参考に研究してみて下さい。