会 長 竹 辺 先 生 の 診 療 室 か ら

★花粉症薬、危険で医師も飲まない?
脳出血、不整脈、内蔵機能抑制、感染症の恐れ
- Business Journal(2015年3月29日06時00分)

 花粉症患者数は増加の一途をたどり、スギ花粉症だけで1500万人以上、日本の花粉症総人口は2000万人以上、5人に1人は花粉症ともいわれ、今後も増加することが予想されています。

 実はこの花粉症、古代エジプトの文献にも登場するため、まったく新しい病気というわけではありませんが、日本においては、1961年にブタクサ花粉症、64年にスギ花粉症、ついでイネ科の花粉症などの報告がされ、その後はスギを中心に猛烈な勢いで花粉症患者が増え続けています。

 花粉症は、花粉によって引き起こされるアレルギー疾患で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり等のアレルギー性鼻炎や目のかゆみ、流涙などのアレルギー性結膜炎が最も多く見られます。また、まれに喘息やアトピー の症状を併発することがあります。花粉症は日常生活に与える影響などによる社会的損失も大きい疾患です。  花粉症に関連する費用も膨大な額に上ることが推測され、患者にかかる年間医療費は約2860億円、仕事がはかどらないなどの労働損失は年間約650億円と試算されています。

 花粉症に一度罹患すると、自然治癒はほとんど望めません。体質を改善して症状を和らげるか、花粉のない地域に引っ越す、または薬を服用しつつ花粉症と付き合っていくしかないでしょう。鼻の粘膜を焼いて、鼻水や鼻づまりの症状を出なくする手術が広まっていますが、効果は半年〜2年ほどで切れてしまうため、根本的な解決になりません。最近は、減感作療法という根治を目指す治療も登場し、花粉症治療に明るい兆しが見えてきましたが、治療が終わるまでに数年かかるなど、気軽にできる治療法とはなっていません。

 このように見てくると、花粉症患者は当面の間、花粉とうまく付き合っていく方法を模索しなければならないようです。

 数多くの花粉症患者は、薬を常用して花粉飛散のシーズンを乗り切っていることと思いますが、実は安易に花粉症薬を服用すると、大変危険な副作用をもたらすことがあります。

 複数の医師に花粉症薬について意見を聞いたところ、ほとんどの薬は、自分では飲みたくないものだと口をそろえます。しかし、薬について「効果が期待できない」「副作用の可能性が高いからやめたほうがいい」といったアドバイスをしても、「先生は冷たい」「やぶ医者だ」などと長々と文句を言われたり、「自分で薬については調べるから」と言って自ら薬剤を指定する人もいるので、それに合わせて処方することもあるといいます。
花粉症薬を飲みたくない理由は、効果が薄いものが多いばかりか、深刻な副作用をもたらす可能性があるからです。いくつかの種類を試せば、自分の体質に合う薬が見つかる可能性があり、その場合には効果的に症状を抑えられるので、花粉症薬をまったく否定するわけではありませんが、なるべくなら飲みたくないというのが医師たちの本音のようです。  花粉症に処方される薬剤のうち、特にアレルギー性鼻炎用薬は、抗ヒスタミン剤、クロモグリク酸、ステロイド剤、その他の抗アレルギー剤、血管収縮剤の5つに大別できます。

 抗ヒスタミン剤は、鼻水を抑えるには即効性があり、強力な作用があります。しかし、その一方、服用すると眠気を生じさせ、口が渇く、排尿が困難になるなどの副作用があります。子どもが服用すると、けいれんを起こす危険があります。最近は、眠気が出にくいタイプもありますが、思い不整脈の報告事例があるほか、薬価は眠気を伴うタイプの10倍以上するので、あまりオススメできません。

 クロモグリク酸(インタール)は、効果が弱めなので症状がひどい人には向きませんが、副作用の心配もあまりありません。

 ステロイド剤は、効果は強力ですが、長期間使い続けると感染症や依存症、副腎機能の抑制、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの危険が高まります。花粉症は、数カ月におよんで服用する場合が多いので、使わないほうがいいといえます。内服のステロイド剤はあまり処方されませんが、ステロイド剤と抗ヒスタミン剤を混合したセレスタミンを処方する医師が時々います。おそらく単に抗ヒスタミン剤だと考えているのだと思いますが、セレスタミンの長期服用は避けましょう。

 その他の抗アレルギー剤としては、非抗ヒスタミン剤、非ステロイド剤などがありますが、感染症や依存症になりやすく、効果よりも危険のほうが大きいとして、欧米ではアレルギー性鼻炎への処方は禁止されています。

 最後に、血管収縮剤は点鼻薬として処方されることが多いですが、内服薬の場合はとても危険です。鼻に限らず、全身の血管が収縮する可能性があり、高血圧や脳出血の可能性が指摘されています。漢方製剤の小青竜湯も同様の危険があります。

 花粉症は、症状が出ている間は非情につらいですが、マスクなどを着用して極力花粉を吸い込まないようにし、どうしても症状を抑えなければならない時に薬を使用するのをオススメします。花粉が飛び始める前から、ゴールデンウィーク頃まで薬を常用している人も多いと思いますが、あらゆる薬には副作用がありますので、自分の体質と薬の効果・副作用を十分に検討して上手に薬と付き合ってください。

★経絡色体治療 は花粉症、風邪に密かに重要な効果が見られます。
私の今までの経験の中に、継続して通院している患者さんから、昨年まで、花粉症で困っていたのに今年は軽くなった、花粉症にかからなくなったと言った声を多く聞くようになりました。風邪やインフルエンザにしても、毎年その季節になるとそれらに悩まされていたが今年は風邪を引かなくなったとか、症状が軽くてすむようになったと言った声を多く聞くようになりました。  経絡色体治療は、隠れたところで密かに重要な役割を果たしていると感じております。


糖尿病について考えること


 私は、開業当初は、表治法(神経痛、コリ、痛みなどの部位に直接鍼刺激を与え症状を改善する法)中心に治療をしていました、コリとか痛みの治療を求めて訪れる患者が大半で、そういった治療をするのが私の使命と認識していました。そういった中に糖尿病、胃腸疾患等の内科的な症状や高血圧等の循環器と言った治療を求める患者が多々有りましたが当初は、そういった症状は、病院か医院で治療するもので私達には関係のないものとして取り合わなかったのですが、経絡治療に関心を持ち経絡色体治療法を開発してからはそういった病床も手掛けるようになり意外と良い効果が見られることに気づきました。
 
 私が経絡治療を行た体験の中で感じたことは、症状が悪化したと言ったのはほんのわずかで進行の停止、やや好転と言ったのが大半を占め、良好、治癒もかなりあります。
 ただ、治癒と認められる患者も多数あります、これは客観的な値の証明など整った過程において初めて認められるものであって、私達の資格領域に於いては安易に判断するのは難しいところがあります。

 今回、糖尿病について取り上げたのは、コリや痛みの治療に訪れている患者さんの中に糖尿病が意外と多く、そういった患者さんに表治法で治療を行っても、コリや痛みが取れにくく、治療直後は良くなったようでもすぐにもとの症状に戻るとか、全然改善されないと言った状態で患者さんが離れてゆく、といったケースが多く見られ悩むところでした。そうした患者さんに経絡治療を行うと意外に効果が良く、血糖値も下がっているという経験を積み重ねてきています。

 最近では、糖尿病について病理学的に、細かく分類され、T型糖尿病、U型糖尿病とかその他細かく分類されているようです。私ははあまりそのようなことを重視することなく、血糖値の値の変化を見ながら効果を判断する程度でしたが、それで良いものかどうかはわかりません。

 ここに紹介するのは、ちょっと珍しい例で、以前経験した症例で、今回で2例目ですが、T型糖尿病と診断され1年半前頃からインシュリン注射を毎日投与している20代の男性の例ですが、通常の血糖値は300mg/dlでしたが、経絡色体治療を行ったところ現在は70mg/dlと言う値が出ました、この値は測定を始めてもつとも低い値が出ました。

 まだ安定的な状態ではないが、悪くて240mg/dl程度で好転的な値が見られています。
自覚症状としては、疲労、献体、精神不安、集中力の欠損、肩こり卯がありましたが、それらはかなり回復し、体内に活力がわいてきたと訴えています。顔色も良くなり、瞳孔も絞まってきているように観察できます。この患者はまだ治療継続中ですので結論的なことはいえませんが、以前の患者は血糖値700mg/dlで入院していたところ、足がしびれだし、不安に思っていたところ、私の治療院を紹介され、病院を抜け出し治療に通い約2年間程度の治療で70mg/dl程度に下がり、予後も良好で、好きなお酒もよく飲んで現在に至っています。

 今の患者はその人の紹介で通院しているところです。
 T型糖尿病は膵臓の細胞が破壊されて起こる疾患で、とても経絡現象の作用によって治効に導くとは信じがたいものです。しかし現実にこのような結果が現れているのも事実です。
 U型糖尿病の場合は、生活習慣(食生活)等によって起こる疾患等については、経絡色体治療に合わせて、食事指導によって好転する事には理解できます。治効の実績もたくさんあります。
 私達の治療室には、必ず糖尿病の患者と直面しています。その合併症による、コリや痛み等の治療を行っています。

 経絡色体治療の病理的効果は素晴らしいものがあるし思いますが、治効に確実性を持つものがなければなりません、会員の皆様の多くがこの治療を通して、私のような体験を共通して持っていただければ本物であると確信することが出来ます。
 私一人が、いろいろな病床に対して、公表しても、眉唾物としか受け止めていただけないのではないかと思っています。

 今、社会的にも糖尿病についての問題は大きなシェアーを占めていると思われます。
 会員の皆様からの情報を出来るだけ多く集め、経絡色体治療法の有効性を客観的に評価出来る治療法として発展させて行きたいと思っています。